お金を貯めることのできない2つのワナとは? (6)


お金を貯められない2つのワナ。
これを知って防ぐことができれば、あなたもラクラク老後の不足資金を貯めることができるようになります。

お金をなかなか貯めることができない。
2つのワナがあります。

1.宿題先延ばしのワナ

やりたくない宿題をなるべく先延ばしにして、つい目先の楽しいことを優先してしまおうとするワナです。
(行動経済学で「現在バイアス」と呼ばれるもの)

2.マシュマロ誘惑のワナ(ダイエットよりケーキのワナ)

人は明日もらえる2個のマシュマロより今日もらえる1個のマシュマロを選びがちです。

(行動経済学で「双曲割引」と呼ばれるもの)

 

遠い将来の老後の資産を作るために計画的に貯蓄や投資をすべきなのですが、どうしても目先の楽しい旅行やおいしい食事にお金を使ってしまいがちです。

では、この2つのワナを避けるためにはどうしたらよいのでしょうか?

 

その素晴らしい仕組みが、「給与天引き」です。

人間は、天引きされたものは最初からなかったものと認識します。
(行動経済学で「心の会計」と呼ばれるもの)
一定額を天引きで積み立てて残ったお金で生活するようにすれば、知らないうちにお金が貯まります。
天引きで残ったお金の範囲ならいくら無駄遣いしてもいい。
そうすれば心理的にも楽です。

これを実現するのが、確定拠出年金です。

そして、確定拠出年金には更に2つの心理的なメリットがあります。

 

1.引き出しにくい仕組みを内蔵

制度上60歳まで引き出せません。
デメリットと考えられがちですが、これによって使ってしまうリスクから逃れることができます。

2.お得感がある

非課税や優遇された税制。

一般の投資信託よりこの制度内で使われる投資信託のほうがかなり手数料が安くなっています。
このお得感により、確定拠出年金を導入して老後資金を作ろうというモチベーションも上がります。

更に、給与天引きで自動的に積み立てていくと、他にも凄い効果が得られます。
「複利効果」です。
これはアインシュタインが「宇宙で最も強大な力は複利である」といったほど凄い威力を持っているのです。
但し、複利の効果が発揮されるのはリスクをしっかりコントロールした場合に限られることに注意が必要です。
これについては、別の機会にお話ししたいと思います。

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