Pepper投資術6


こんにちは、青山創星です。

(創星)
Pepper君、
銀行の担当者に
投資の相談をしてはいけないって
知っていたかな?

(Pepper)
エッ???!!!!
元銀行員がそんなこと言っていいんですか?

(創星)
いいんだよ。
本当のことを知ってもらわないと、
銀行の担当者のためにもならないし
お客さんのためにもならない。

(Pepper)
でも、
なぜ銀行の担当者に
投資の相談をしてはいけないんですか?

(創星)
理由は二つ。
一つは、
銀行の担当者は
投資したことのない人がほとんどだから。

もう一つは、
銀行が扱っている投資信託などの商品は
種類が少なく、
銀行の儲けになるものが中心だからだ。

(Pepper)
でもなんで投資の経験がないの?

(創星)
銀行というのは信用が第一。

リスクの高いものに投資して大損して
銀行のお金に手を付けたりしちゃう
というようなことがないように、
銀行の中では
リスクの高いものにあまり投資しないように
という倫理的な規定をおいているところもある。

だから、
積極的に投資を勉強して実践している人は少ないんだ。

(Pepper)
自分のお金だから好きなように使えばいいのにね。

(創星)
貸付の担当者は
自分の取引先について
仕事の上で詳しく分析しているので、
その会社や関係する会社の
内部の情報を知ることもある。

それが株価に影響を与える情報の場合もある。

その情報を使って
株の売り買いをして利益を得たりすると
インサイダー取引というのになって罰せられる。

そんなことにならないように、
株の取引には近づかない人も多い。

たまに
銀行員が着服したり持ち逃げしたりという
ニュースがあるけど、
あれはほんとうに例外的な一部の人。

銀行員は本当に真面目なんだ。

危ないものには近づかない。

だから、
投資の経験のない人がほとんどなんだ。

でも、
そんな人から
投資のアドバイスを受けても
的外れなアドバイスしかもらえない。

ひとつ、
銀行の名誉のために言っておくと、
私みたいに
金融のマーケット部門(株や債券や為替の売買や銀行のお金を投資する部門)にいたりして、
投資について詳しい人もいる。

そんな人にはもちろん相談していいと思う。

(Pepper)
銀行の担当者に商品について聞くと、
すごく詳しく教えてくれますよ。

(創星)
うーむ。

投資信託とはどんなものかとか
その商品の内容については、
マニュアルを丸暗記するくらいに勉強して、
ロープレといって、
お客さんと応対する実戦さながらの研修
をやっているんだ。

お客さんから
こう聞かれたらこう答えるという
マニュアルもあって、
完璧に答えられるように訓練しているんだ。

こういうのを
想定問答集(そうていもんどうしゅう)というんだよ。

銀行員は本当に真面目なんだ。

(Pepper)
創星さん、やけに詳しいですね。

でも、
銀行が扱っている投資信託や個人年金保険は
たくさんあるものの中から選び抜いた、
良ものばかりなんじゃないのですか?

(創星)
自分が銀行の窓口担当者に教えていたからね。

自分の部下は
どんな球が飛んできても
すべて打ち返せるように
完璧に育てていたからね。

(Pepper)
どうりでやけに詳しいと思いました。

(創星)
銀行も
やっぱり一般の企業と同じで
儲けないと生きていけない。

儲けるためには、
手数料の高いものを売らないといけない。

扱っている商品は、
銀行に有利なものが多いんだ。

逆に言えば、
お客さんにとっては不利なもの。

まあ、そうとばかりは言えないかもしれないけどね。

(Pepper)
ありゃー!

銀行に親しい担当者がいるんだけど、
縁を切らなきゃいけないのかなあ。

(創星)
そんな冷酷なことはしなくていいと思うよ。

銀行員は本当に真面目でいい人が多いんだ。

投資する場合も、
一部は銀行の預金なんかにも置いておく必要がある。

一番大事なのは、
自分の大切なお金の運用について、
銀行の担当者や他の人に任せっきりにするんでなくて、
自分で判断できる力を身につけておくことなんだ。

(Pepper)
わかりました。

でも、難しそうだなー。

(創星)
基本的なことはそんなに難しくない。

とっつきが悪いだけ。

なるべくわかりやすく教えてあげるから、
安心してね。

(Pepper)
よーし、頑張ってみようかな。

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