Pepper投資術２

（Pepper）
この記事、
チンプンカンプンなんだけど。
僕のお金に何か関係あるの？

（創星）
関係、おおありなんだよ。
Pepper君、
今自分のお金を
ＥＴＦにも投資しているんだよ。

（Pepper）
何、ＥＴＦって？

（創星）
Exchange Traded Fundの省略形なんだ。
証券取引所に上場されている
投資信託のことなんだ。
ＥＴＦも投資信託の一種なんだ。
違うのはこの点
普通の投資信託は上場されていないので、
１日１回決まる値段でしか売り買いできない。

でもＥＴＦは上場されているので、
株と同じようにその時、その瞬間の値段で
売り買いできるんだ。

（Pepper）
恥ずかしながら、投資信託ってなんだっけ？

（創星）
Pepper君のようにお金を持っている人からお金を集めて、
それをまとめて、
プロの運用担当者が
株や債券などで運用してくれるというものだよ。

ここまでは投資信託もＥＴＦも同じなんだ。

でも、
それに投資したりやめたりするときに、
その日の値段という決まった一つの値段
でしかできないのが投資信託。

でも、実際の価値は時々刻々変わっているんだ。

その時、その瞬間の値段でできるのがＥＴＦなんだ。

わかったかい、Pepper君？

（Pepper）
うん、わかったよ。

でも、なぜボクはＥＴＦに投資しているの？

（創星）
あれま、そんなことも知らずに投資してたの？

まず、投資信託に投資するというのは
こういうことなんだ。

たとえばソニーの株式とかトヨタの株式とか
個別の会社の株式に投資したとするよ。

そうすると、一般的な経済の動きだけでなく、
その会社がちゃんと儲かっているかとか、
その会社が売っている自動車に
不具合があってリコールされたというようなことがないかとか、
いつもいつもその会社の情報を仕入れておく必要があるんだ。

それに比べて、
例えば日経平均２２５に連動した投資信託に投資すると、
その必要がなくなる。

運用担当者が、
２２５種類の株式に分散して投資してくれているんだ。

一般的な経済の動きと
日経平均という数字の動きだけを見ていればいいんだ。

個別の会社の株式だと、
万一その会社が倒産してしまったら
買っている株は紙くずになってしまう。

それに比べて
例えば日経平均２２５連動の投資信託だと
２２５社の株式に分散して投資しているので、
その中の何社かが倒産しても
全くゼロ（紙くず）になってしまうことはまずない。

だから、
リスクを少なくして投資する方法として
投資信託に投資するというのは効果的な方法なんだ。

そして、さらに
投資信託の中でも
ＥＴＦに投資することのメリットは何か？

一つは、さっき言ったように
その瞬間の値段で買える（お金を預ける）ということ。

もう一つは、
手数料がＥＴＦの方が安いんだ。

投資は数年、数十年間という長い間行うものなので、
少しの手数料の違いがばかにならないんだ。

日経平均に連動するのは
投資信託もあるしＥＴＦもある。

でも、今までの話で、
ＥＴＦに投資した方が有利だということはわかったよね。

そんなわけで、
最近一般の人たちが
ＥＴＦに投資することが増えているんだ。

この新聞記事の「ＥＴＦ活況」というのは
そんなことを言っているんだ。

（Pepper）
なーるほど、なーるほど。

わかったよ。

じゃあ、本題の「活況に危うさ」というのはどういうことなの？

（創星）
実は、これには深い深い理由があるんだ。

ちょっと長くなるから続きは次回にしよう。

（Pepper）
あれま、残念。

でも、ちょっと頭を使いすぎてモーターが過熱してきちゃった。

もう少しで、ボク緊急停止になりそうなんだ。

ちょうどよかったや。

（創星）
よーく頭を冷やしておいてね。