英語格差社会はもう始まっている
英語が社内で公用語になってしまったり、
突然3週間後に海外への出張が決まってしまったり、
自分の意志に関わらず英語と関わりを
持たなければならなくなる人も増えています。
TEDをご存知でしょうか。
ted.comというページでは
世界中の様々な分野の著名人や専門家のプレゼンが
無料で配信されています。
世界中の知恵の結晶ともいえるプレゼンの数々。
一部は日本語訳がついていますが、
最新のものや自分の見たいと思ったプレゼンには
日本語訳のないものもあります。
これを理解するのには英語の力が必要となります。
iTunes Uをご存知でしょうか。
アップルが提供している
教育用動画、音声の配信サービスのことです。
スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、
東京大学、慶応大学、明治大学等々
世界の超一流大学の超一流講師による講義を
無料で受けることができます。
ただし、これも英語の力が必要となります。
2011年3月の東北大震災の発生直後から、
かなり正確な放射線予報の情報を公表していたのは
ノルウェーやドイツでした。
日本でも同様の予測をすることのできる
SPEEDIというシステムを持っていましたが、
公開されたのはずいぶん後になってからでした。
日本政府は正確さが確認されていないという理由で
公表をためらっていたようですが、
放射線を浴びてしまってから公表されても後の祭りです。
海外の情報を手に入れるためには英語の力が必要となります。
このように、英語のできる人とそうでない人との間には
既に大きな格差が生まれています。
英語は目的ではなくツールだ
今までの英語の学習は、
英語という言葉を学ぶことが主たる目的となっていました。
しかし、いまや英語の学習の目的は
情報の収集やコミュニケーションのための
ツールを身につけるということに変わってきています。
自分の仕事や自分の趣味を達成するための
強力なツールの一つとしての英語を身につけるということです。
パソコンの知識を身につけるのと同じことです。
英語が読み聞きできると世界が広がる
英語の情報の件数が単に多いというだけではなく、
世界中のその分野の専門家の知識も
その中には詰まっているという意味で、
英語による情報を理解できると
質・量ともに圧倒的な情報を手に入れることが
できるようになります。
ツールとしての英語の習得は難しくない
英語は目的ではなく手段(ツール)となったことで、
学び方もいままでとは全くかえる必要があります。
ただ、目的達成のために必要な範囲
のものを身につければよいという意味で、
むしろいままでより学習の対象が絞られ、
学習しやすくなるということになります。
ところが、学校での英語の教育や
英会話学校その他での英語の学習方法は
従来とほとんど変わっていません。
学校では文法を中心とした
英語の体系的な知識中心の教育。
英会話学校や英語の参考書では、
一般的なシチュエーションでの会話の設定に基づく
スピーキングやリスニングの訓練、
一般的な題材の文書やニュースを使っての
リーディングやライティングの訓練、
こういったものが主体となっています。
つまり、まだまだ英語学習の現場では
英語が学習の目的となっているのが現状です。
しかし、これでは非常に効率が悪い。
あなたが必要としているのは、
今直面している仕事や趣味についての
英語の情報を理解し、
それについてコミュニケーションを図ることです。
学習する対象は一般的なものではなく、
いまあなたが直面している、理解しなければいけない、話さなければいけない
文書等でなければならないのです。
これまでは、そのようなオーダーメイドの学習は技術的に不可能でした。
しかし、今あるIT技術を駆使すればすでに可能となっています。
ネット環境と誰でも手に入れることのできる表計算ソフトがあれば簡単に実現できるのです。
この本では、私が仕事や趣味での英語体験から
独自に生み出した英語学習法について
具体的に解説していきたいと思います。
今あるIT技術を組み合わせることにより、
あなた独自の専用教材を作って英語学習をするという
最新学習法、マッシュアップ英語学習法を
順を追ってご説明していきます。
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自分の読みたい英語の本に使われている英単語に日本語訳をつけて
iPhoneやAndroid用のアプリ「FlashCards」用の英単語集を作って学習しましょう。