ゴールデンウイークの1日を、立ち寄り湯でのんびりと過ごしました。
清少納言の枕草紙117段に「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」とあります。
このうちの、ななくりの湯というのが三重県の榊原温泉と言われています(異説あり)。
館内にある源泉からそのままの湯を引いた湯舟があります。
32.5℃程度の低い湯温のため、何時間でも浸かっていられます。
肌にまとわりつくようなぬめりのあるしっとりとした湯。
脚を投げ出して寝そべるように湯に浸かって窓外の木々を眺めていると、何もかも忘れて身も心もリラックスできます。
【ワンポイント知識】ななくりの湯
「恋の湯治場」と呼ばれていたとの説もあり、『一志なる 七栗の湯も 君がため 恋しやまずと 聞けばものうし』『よの人の 恋の病の 薬とや 七栗の湯の わきかえるらん』などと恋の病をいやす湯として、多くの歌人に詠われたようです。
天皇も伊勢神宮への参拝の前にななくりの湯で「湯ごり」をして身を清めたといわれています。
三重県津市榊原町5970